8月が終わる。
好きな漫画のワンシーンに、夏が終わる度になにもできなかった、変われなかったと主人公が物思いに更けるシーンがあるのだが、今まさにその気持ちを味わっている。
大学休学2年目に突入する。これで累計4年目になる。なにかが変わったわけでもなければ、なにかを成し遂げた訳でもない。周りのお掛けで生活はなんとかなっているものの、未来は明るくない。仕事もなければ健康でもない。
お、焦っているね、と自分を俯瞰してみたものの、どうにも鉛のように重いからだは指ひとつも動かない。
うそだね、いま、この日記はスマホを打って書いているので、指は動いてる。
今日は、お金関係を処理する日で、休学届を出したり、美容院で予約していた商品の受取締切だったり、たくさん歩いたり、ちょっと買い物したりした。バスに乗ったけど、電車の方が安かった。悔しい。
美容院は昔住んでいたところにあって、帰りによく行ったラーメン屋さんに行った。店員さんに顔を覚えられるくらい行ってた。久しぶりにいったら、まだ覚えてくれていて、食べながら世間話をしていた。こういうコミュニケーション懐かしいなと思う。いまは、全くしていないから。嫌いじゃないけど、疲れるなと思う。
口の中からまだラーメンの匂いがする。何かで塗りつぶしたいし、そうしたくない気もする。
とりあえずコンビニに行きたいし、スーパーにも行きたい。料理もしたいし、風呂にも入りたい。でも、なんもできない。なんもできなくて、床に横たわったまま、もう4時間くらいが経つ。まじ？今日ずっとこのまま？困るな～、明日病院だし、早起きしなくちゃだし、早起きっていっても、9時前に起きればいいのだけれど、ああ、明日のお昼どうしようかな、またサイゼリヤの昼のメニュー食べようかな、節約して、家で食べようかな、おにぎりもっていこうかな、じゃあ、おにぎりつくらないとね。ああ、やることがいっぱいだ、ああ、ああ、ああ。
夏が、8月が、夜が、終わる。それに耳を傾けていたら、やることなんてやってられねぇよな。
