3月21日

朝起きる。

今日はすべてをサボる。就活のイベントもサボった。体調不良の連絡をいれた。このまま無理したら大変なことになりそうな予兆があった。

とりあえず、カニをどうにかせなならん。

茶碗蒸しをつくる。

作り方を調べてつくる。

一回目は電気圧力なべで作ってボコボコになった。これは向いていない。

二回目、鍋に蒸し台をのせてつくる。味も薄かったから、塩、醤油、みりんを加えた。やや酒っぽくなった。すが入る。

三回目、蒸す前にトントンと空気を抜いてみる。やや、すが少なくなった。まだまだだ。

茶碗蒸しマスターへの道は遠い。

 

昨日、友人と食べ物の話をした。食べたい食べ物がどんどん自分の作った食べ物になっていく。母の作った料理はパッと思い出せない。思い出せるのは、スーパーの鶏肉の香草焼きと、スーパーの惣菜の油淋鶏、なすのはさみ揚げ。がんばって思い出すと、ピーマンの肉詰めとか、モヤシの卵とじとか、ハンバーグとか、鳥の唐揚げとか。正確に言うと、鳥の唐揚げについてる、香味ソースがたべたい。

うちの唐揚げは、鳥むね肉をつかって片栗粉で揚げる。下味はついていない。大皿に太めの千切りキャベツを敷いて、揚げたものをどんどん上にのせていく。ソースや塩をかけていただく。レモンは端から選択肢にない。

 

実家を出てもう、8年目になる。食べたい料理がどんどん自分の作る料理になっていく。天津飯も、肉じゃがも、ハンバーグも、豚汁も、お雑煮も全部自分で作ってきた。母の味より自分の味の方が記憶に残っている。

ああ、でもカレーとシチューは覚えているかもしれない。母はクリームシチューが苦手でいつも味見をせずにつくる。作るときはいつも味見に呼ばれていた。挽き肉だったり、鶏肉だったりいつもバラバラだった。でもニンジンの形はいつもいちょう切りだった。たまに蕪が入る。あのしゃばしゃばでルーを溶かしたあのシチューが食べたいのかもしれない。