1月10日

夜眠れなかった。ずっとストレッチしていた。

2時、諦めて放置していた家計簿をつける。

人とうまく話せない、人とうまく話せない。

自分の意見なんて別に話さんでもって思ってる。これは、卑屈だと思ったけど、これは自らの内からでた卑屈なのか、卑屈をやめた方がいいと言われたから出た意識的な卑屈なのかと自分のなかでジャッジしていたけど、そんなものには意味はないだろう。

作業通話に参加して、富嶽百景の話をしていた。私は読んだことなかった。だから、分からなかった。普段だったら、曖昧な感じで流していたけど、読んだことがないので読んでみますと言った。ぎこちなかったと思う。読んだことがないと言うのは恥ずかしかった。余計な一言だったかもしれない。うまく話せない。うまく話せない。悔しかったし悲しかった。

 

朝おきる。11時半。今日の予定に朝のストレッチはなかった。眠りが浅くからだがだるい。大学に行く準備をする。顔を洗う、化粧水をつける、美容液をつける、クリームを塗る、歯磨きをする、水筒にお湯をいれる、日焼け止めを塗る、手帳を変えたので、今月の予定を新しい手帳に書き直す。家をでる。

今日の私はちょっとおかしい。あまりにも、全てが出来すぎている。気持ちがよくて気持ち悪い。

大学につく。SPIの勉強をする。友達と話す。卑屈をやめようの話をして、卑屈を意味を今一度調べてみることにした。

 

ひ‐くつ【卑屈】

〘名〙 (形動) 気力がなく品性が卑劣であること。意気地がなく行為が下劣であること。あるいは、自分を卑しめて、相手に屈伏したり、妥協したり、へつらったりすること。また、そのさま。

出典 精選版 日本国語大辞典

あまりにもクリティカルすぎる悪口で二人で大声で笑った。

卑劣かつ下劣ってとんでもない悪口すぎる。

絶対に先生がそんな意図で言ってないからこそ、とんでもない意味をもっていた言葉のポテンシャルに驚き、面白がっていたんだろうな。

ほかにも

ひ‐くつ【卑屈】

[名・形動]いじけて、必要以上に自分をいやしめること。また、そのさま。

出典 小学館 デジタル大辞泉

たぶん、先生はこの意味で言ってたんだよね。たしかに、私はいじけてるのかも。自分の意見なんて……って明らかに自分自身で卑しめている。そうか……そうなのか……

そういえば……と、実家で過ごした日々のことを思い出す。幼少期は母親のヒステリックがかなりひどくて大変苦労した。母は余裕がなくなると、食事のいただきますの前に、つくった料理の目の前にして、「お母さんのご飯なんてみんな嫌いなんでしょ、別にいいよ嫌いだったら食べなくても!」と吐き捨てて出ていった。私はいつもこのご飯は食べていいのか悪いのか分からなくて戸惑いながら恐る恐る食べていた。

友達は

Twitterとかでよくみるヒステリック構文すぎてまじで驚いた」と言った。

「ね、今にして思えばこれってかなり"卑屈"じゃない?ヒステリックって卑屈を拗らせて生まれるのかな……?」

「あ……そうかも」

卑屈を拗らせたら大変だなと思った。

私はここで食い止めないと。

 

こんぺいとうをガリガリ食べる。久しぶりにたべた。おいしい。

パンもたべたおいしい。

 

人とうまく話せないの何でだろって思ったけど、もしかして人と話したくないのか……?とも思った。いま、誰とも話したくないのかも。そっか……そうなのかも……わからんけど、そうなのかもって思った。

 

帰宅即風呂。かなり偉業。

フリーズドライの鶏飯をいただいたので晩御飯に食べる。かなりおいしい。作ったたくあんをたくさんいれた。ボリボリおいしい。

 

ぼーっと過ごす。

Audibleで富嶽百景を全部読んだ(聞いた)面白かった。とても面白かった。そんな生活してみたい。文章書けずに書けずに月夜の晩を褞袍で外を散歩したい。財布を落としたい。まあいっかと思ったけれど、でも……と道を引き返したい。

よかった。かなりよかった。文章を目に通したい。たぶん、宝島社の太宰治集が部屋のどこかにあるはずだ、きっとあるはずだと、本が入った段ボールを数える。1つ、2つ、3つ……全部で12個もあった。私は部屋をそっと出て、布団のなかに潜った。青空文庫のタブは昨日からずっと開きっぱなしだった。